これまで3記事体制で先日の東京勉強会のプレゼンについて取り上げてきましたが、いよいよ最終回です。
今回はプレゼンの中でも私が特に伝えたいと考えていた、他ブログの研究について、どういった点に注意して分析していけば良いかという点を掘り下げていきたいと思います。
ブログで結果を出していきたいと考えるならば、既に上手く行っているであろうブログがどの様に運営をしているかを知ることは、アクセスアップへの最大の近道と言えるでしょう。
と言っても、ただただ他所のブログを眺めるだけでは不十分となってしまうことが多いです。
ポイントをしっかりと押さえてサイト研究をしていくことが大切だと言えます。どこに注目すれば良いか、そこを知って戦略のレベルアップを図っていきましょう。
※プレゼンについては以下の記事からスタートしています
大前提!アクセスがある程度あるサイトを分析しよう
まずは研究対象になるであろうサイトの話から始めますね。前提として、1日数千PVもないサイトについては、参考にしても仕方がないという側面もあり、ある程度アクセスがあるサイトを研究することがやはり大切です。
その上で、私が利用しているツールは「SimilarWeb」です。
こちらの上部にある検索窓にチェックしたいサイトのドメインを入れると、ページによっては半年分の月間のアクセス数がグラフで表示されます。
その数字は必ずしも正しいという訳ではなく、サポートでPVを伺いつつグラフをチェックすると、ザックリですが、表示される数字の2倍が実際のPVに近いと言えます(誤差がある場合もありますが)。
ひとまず、大体1日3000PVあたりのサイトからこのグラフが登場する傾向がありますので、SimilarWebでアクセスグラフが出れば研究する意義があるくらいに捉えておくと良いでしょう。
小規模サイトを研究対象にしよう
何かの専門会社などではなく、個人としてブログで勝負する場合は、やはり個人ブログを研究するのが鉄則です。
ただし、必ずしも「個人」にこだわる必要はなく、仮に法人でも、比較的小規模のサイトであれば問題ないでしょう。
対して、1000記事単位でコンテンツが入っているキュレーションサイトなどは、同じコンテンツ量まで持っていくことが極めて大変なので、私は研究対象からは外しています。
そうしたサイトで私が意識的にチェックするのが…
- 記事数
- 上位表示されている記事
- どんなキーワードを扱っているか
- 被リンク
この4つのポイントです。
それぞれの確認点を見ていきましょう。
記事数
サイト全体でどれくらい記事数があるか。これはサイト評価が記事の多さによる部分が大きくなっていることからも、重要なポイントだと考えています。
100記事に満たないサイトでSimilarWebのアクセスグラフが登場していれば、そのサイトは相当効率的な運営をしていると考えられますので、方向性をチェックするには持ってこいですね。
また、500、600記事あってもギリギリグラフが出るサイトの場合、そのサイトで扱うキーワードは難しいものが多いのではないか。そんな目線で参考にすることも出来ます。
ライバルサイトの解析をしようと思ったら、何よりも先にチェックするポイントだとお考えください。
上位表示されている記事
研究するサイトのアクセスの武器となっている記事はやはり捨て置けません。
サイドバーなどに人気記事が表示されている場合などはそうした記事を、無ければタイトルからキーワードを想定して、上位に出てくるものをつぶさに探す。
そうして見つけた記事は細かく読んでみましょう。
どんな構成で書いているのか、書き口はどうか、また文字数や見せ方。既にアクセスを集めている記事は良い記事である要素が必ず隠されています。そして、それを参考としつつ自分の記事の向上に努めていけばレベルアップ速度は一気に上がります。
ただチェックするだけでなく、なぜその記事が上位に出ているのか。そこを意識しながら考えていくことが大切ですね。
なお、私がよくお伝えする、横展開(関連記事を増やすこと)や内部リンクの重要性などは、こうした研究から導き出されたものだったりします。
どんなキーワードを扱っているか
上位に出ているものだけでなく、サイト全体としてどういった方向性で記事を重ねているか。ここも大きな参考となります。
既にアクセスを稼いでいるサイトですから、サイトの柱となっているジャンルが分かれば、個人でも戦いやすいタイプのキーワードがどんなものか。そうしたポイントが見えやすくなるというのが私の考えです。
それこそ、自分がかつて添削を受けていた際などは、教えてもらっていた人のブログについては全記事分のキーワードをノートに書きだして、そこからあれこれ考えたりしました。季節ものを出すタイミングだったり、何かのジャンルにおける記事数などは特に意識的にチェックしたポイントだったのをよく覚えています。
そうしたキーワード達を模倣しようという話ではありません。マナー的な問題もありますし、何よりも、後から出す記事というのは常に不利なものですからね。
あくまでも、現状で活躍している人はどんなキーワードをどう扱っているのか。そこを知ることが参考になると考えてください。
例えば、何かの作り方サイトであれば、他のものの作り方であればどうだろうと考えつつ、そちらのライバル状況を見ていく。
そんな風に、発想の元とするイメージが大切だと私は思っています。
被リンク
最近では昔と比べて重要性は薄まっていますが、ツールなどを使ってではなく、自然にもらえるナチュラルリンクが多いと、やはりサイトは強くなると言えます。
研究対象となるサイトにどれくらいの被リンク数があり、どの記事にリンクが集まっているか。その点を意識してチェックしていけば、被リンクをもらいやすい形づくりのヒントになる。ここが重要です。
被リンクについてはチェックツールが色々とウェブ上にあるますが、私が利用しているのは以下のサイトです。
googleアカウントを登録すれば全リンクを、登録せずとも10個のリンクについては、どの記事にどのページからリンクが送られているかをチェックすることが可能です。
ナチュラルリンクを多くもらえるサイトというのは、得てして良い記事であることが多いもの。
そうした記事の書き口は大いに参考になりますよ。
サイト研究をする時は、その対象を丸裸にしてやろうくらいの気持ちで臨むことが大切です。
アクセスを集めている小規模ブログ、サイトがどんな戦略を持っているのか。そこを自分自身の戦略にフィードバックしていく。これを繰り返すことで、戦略の精度は大きく変わっていくもの。
だからこそ、時には記事を書くのとは別に、研究をする時間をしっかりと取ってみてください。
私がPRIDEコミュニティにてお渡ししている戦略は、添削経験から作り上げられているという側面と共に、そうしたサイト研究を何度もしてきたという点から生まれたという側面も持っています。
自分ならではの攻略法は、そうした方向からも生まれていくと言って良いでしょう。
稼いでいる人の多くは、この他所のサイト研究にかなりの力を注いでいることが多いです。ただ記事を書けば良いというものではなく、戦略的に攻めていくことが求められる時代だからこそ、その戦略をどんどん高めていく動きをしていきたいですね。