どうも!PRIDEコミュニティ(以下PDC)の武です。
昨今のSEOにおいて、E-A-Tについて考えることは避けられないポイントとなってきていますね。
E-A-Tとは…
- Expertise:専門性
- Authoritativeness:権威性
- Trustworthiness:信頼性
これらの単語の頭文字であり、Googleが検索順位の判断基準の1つとして、これらの要素がコンテンツに含まれているかをチェックしていると言われています。
ただし、こうしたポイントは文章等から判断されると言うよりは、主に被リンクが元となるページランクから判断されていると言われており、特に個人ブログにおいては簡単に実装できる要素ではありません。
そうした中で、どの様にE-A-Tと我々個人が付き合っていけば良いか。その見解をPDCの講師としてお話ししていきたいと思います。
大前提となるE-A-Tの考え方
今からおおよそ1年ほど前、2019年の2月にGoogleが公式に「How Google Fights Disinformation(どの様にGoogleが偽情報と戦っているか)」というレポートを公開しました。
こちらの中で、当時、特にアメリカのサイトで話題になったのが13ページの以下の部分です。
For these “YMYL” pages, we assume that users expect us to operate with our strictest standards of trustworthiness and safety. As such, where our algorithms detect that a user’s query relates to a “YMYL” topic, we will give more weight in our ranking systems to factors like our understanding of the authoritativeness, expertise, or trustworthiness of the pages we present in response.
こちらをザックリと翻訳しますと…
したがって、YMYLと関りのあるキーワードだと判断した場合、検索順位を決めるシステムにおいて、E-A-Tをより重視した形でランキングを決定しているのである。
この様なことが述べられています。
つまるところ、YMYLのキーワードについては、他のキーワード以上にE-A-Tのチェックが厳しいということで、それまではGoogleは「サーチクオリティチームはE-A-Tも重視している」としか伝えられておらず、相当話題になりました。
ここで私が注目したのは「他のキーワード以上に」という点です。
全てのキーワードでE-A-Tが重視される訳ではない
YMYLのキーワードについては元々個人が攻めるには難しいという判断を私達はしており、以下のプレゼンではYMYLを避けていくという考え方を伝えさせていただいたりもしました。
もっと細かく言えば、YMYLだけでなく、専門家への期待感が強いであろうキーワードは避けるというのがキモだというのがテーマです。
当時はあくまでもメンバーさんや自分のサイトでの検索順位の状況からの考えとしてお伝えしたのですが、上述のGoogleの発表により…
- キーワードによってE-A-Tの重要度が変わる
この点がよりハッキリしました。
これは大雑把な形ではありますが「E-A-Tをそう重視しないキーワードもある」とも言い換えられますよね。ここが重要であり、私は更にザックリと、プロフェッショナル向きのキーワード、個人向きのキーワードが分かれているという様な考え方をする様になっています。
個人でも戦えるキーワードはある。半面、どうやっても太刀打ちできないキーワードもある。
こうした状況が伺えるからこそ、キーワード選定という要素がサイト運営においてより重要性を帯びているとも言えるでしょう。
かつては比較的どんなキーワードでも戦えましたが、戦えるところを選んでいくという観点が個人ブログのアクセスを伸ばすには欠かせない。こう考えているということです。
それではどんなキーワードなら個人でも戦えるのか
個人向きのキーワードがどんなものか…。ここの判断は極めて難しいです。
旧来のサポートの形でお伝えするなれば、『自分が読者だとして、専門家の記事が出てくることに期待するか否か』の度合いによって考えましょうという話をしてきました。
ただ、度合いというのはどうしても個人的な判断によるところであり、記事添削などを通して、メンバーさんが実際に記事を作られたキーワードに対しての講師の見解を伝えることに終始してきたのが実際のところです。
ただ、最近はちょっと風向きが変わってきました。
先日からちょくちょくと話題に出させていただいていますが、Ubersuggestというツールに「ドメインを入力するとそのサイトの活躍キーワードがチェックできる」という機能が追加されましたよね。
実際の順位と多少の隔たりがあったりとか、決して完璧なツールではありませんが、ある程度人気キーワードや人気記事をチェック出来るというだけで、それはとんでもないことだと私は思っています。
このツールがあれば…
- 数多くの個人ブログでの人気キーワードをチェックする
- そうして抜き出したキーワードをジャンル別に整理してみる
- どんなキーワードならば勝負になっているかを傾向から考えていく
こうした流れでキーワードチェックをしていくことで、E-A-Tがそう重視されていないキーワードを解析することが出来てしまうんです。
以前であれば、(サイドバーなどに人気記事がなければ)全記事のタイトルを見て、そのタイトルからキーワードを想定して、実際に検索して…と、かなりの作業がサイト解析には必要で、流石にそこまでやるのは難しかった。それがササッと出来る様になったのはある種の革命ではないでしょうか。
PDCのサポートにおいては、Ubersuggestを更に細かく活用してお宝キーワードを発見する方法をお伝えしていますが、上記の様なシンプルな使い方をするだけでも、相当な効果を発揮してくれるツールだというのが私の考えですね。
運営者情報やサイドバーの自己紹介、また、使っているワードプレステーマなどから個人ブログだと判断出来るサイト。また、企業サイトなどでも小規模なもの。そうしたサイトを見つけたら、どんどん解析してみてください。
それによって「個人でも戦えるキーワードはどんなものか」が見えてくると思いますよ^^
サイト運営者としての自分にとっては、E-A-Tの存在は相当辛いものだと言えます。
ただ、検索ユーザーとしての自分にとっては、検索するキーワードによってはありがたい場合が結構あったりもしています。
実際問題、医療関係のキーワードなんかでは、検索する際に個人ブログは信用しきれないなんて読み方をしていたしもしましたから(汗)
ただE-A-Tを煩わしいと考えるのではなく、Googleの進化だと捉えて、どう付き合っていくかを考えていく。そうした前向きさこそがこれからのブログ運営には欠かせないと思います。
その考えるという作業に対して、この記事が少しでも役に立てば幸いである。それを今回の締めの言葉とさせていただきますねm(_ _)m