私たちPRIDEコミュニティでは企業のサイトのサポートをさせていただくことも時折ありますが、基本的に個人ブログのサポートが主となる業務です。
したがって、個人が運営するという前提の元、SEOだったりアクセスアップだったりを追求していくことがほとんどだと言えます。
そうした中で、日常的に記事添削やスカイプサポートをしていて気になるのが「企業サイト風の記事になっていることが多い」という点。特に、外注ライターとして活躍された方なんかはこのパターンに陥りやすいですね。
記事を書くテクニックが身に着けば、体裁が整ったと言いますか、バランスの良い記事は恐らく誰もが作成することができます。ただ、その先へもう一歩踏み込んでいく。そんな感覚をどんどん磨き上げていっていただきたい。
そんな想いを伝える記事を書かせていただきますね。
企業のサイトでは出せない魅力が存在する
どんなキーワードでもそうなんですが、企業のキュレーションサイトですとか公式サイトなどでは基本的にやりづらいことがあります。
それは…
- 情報に対して赤裸々に考えを伝えるということ
こちらですね。
個人ではなくあくまでも企業発である以上、書き手の意見というのは出しづらいことが多いです。
例えば(企業ではないですが)県庁や市役所などの公式サイトなどでコンテンツの作成者が意見を公開することに重きを置けるかと言えばそんなことはないでしょう。
情報を正確に届けること。これこそが大きく求められるポイントですので、人によって違うのが前提となる意見が出ることは好ましくないはずですよね。
そして、そうした体質というのは、あくまでも個人が投稿しているという体裁を取るキュレーションサイトなどでも大きくは変わらないと感じています。
もちろん、言い回しなどはある程度砕けたりはするのですが、やはり情報を届けることに終始しているという印象が強いです。少なくとも、私は個人がガッツリ出ている記事をキュレーションサイトで読んだ記憶はありません。
ゼロではないかもしれませんが、少なくとも覚えていないレベルですね。
それでは、そうした企業の公式サイトやキュレーションサイトの書き口がSEO的に優れているかと言えば、そうとは言い切れないのが実情です。
少なくとも、このサイトの過去記事でこだわってきた「個人ブログでも戦えるキーワード」であれば、書き手の個性がしっかりと出ている記事の方が上位に行く傾向がサポートを通して伺えています。
自分を表現することを恐れないで
よくコンテンツSEOにはオリジナリティが大切だと言われますよね。
このオリジナリティについては、他サイトにはない魅力を持ったコンテンツを作るのが大切だと自分は考えているのですが、そこで最も手っ取り早いのが自分の意見や考え、経験を記事にしっかりと反映させるということです。
何せ、世の中に存在する自分というのは一人だけ。多少考え方や経験などが他人と似ることはあるでしょうが、それでも自分というフィルターは自分にしか存在しません。
オリジナリティを唯一無二と訳すとすれば、唯一無二の存在である自分自身を生かさないという手はないくらいに考えています。
もちろん、情報は正確に調べて届けなければいけません。
ただ、情報を届けるにしても、リサーチしていて自分が「もっと知りたい」「ここが気になる」と感じたことは積極的に探しにかかりますし、自分が気にしているということも積極的に表現していくことが大切です。
かつて、サッカーの試合中ではネックレスを着用することが禁止であるというテーマの記事を私は書きました。
そのコンテンツを書くにあたって、ルールブックを引用し、正しい情報を届けること。つまり正確性には当然こだわりました。ただ、30代中盤の私が子供の頃にはネックレスどころか指輪をしていた選手が数多くいたことを覚えており、すぐにチェックできるライバルサイトだけのリサーチではどうしても満足できませんでした。
そこを他サイトの弱点と捉え、そもそもが自分が知りたいこととして「いつからそうしたルールができたのか」という点についても重点的に調べ、掘り下げ情報として届けることになったのですが、ここで肝心なのが、情報だけでなく、自分がどうして気にしたのかとか、自分の経験なども登場させること。
ただ掘り下げて調べたことを披露するだけじゃなく、自分の思考を赤裸々に見せることで記事がグググッと魅力的になる。そう考えてみてください。
上記は掘り下げる情報に思考が絡むパターンですが、もちろん自分を出すというのはそこに限られるものではありません。
例えば、「断りづらい人から告白された時の対処法」といったテーマがあるとして、いろんなサイトの情報をまとめて「~です。」といった形でまとめるだけだと個人ブログとしての強みは持ちえないと自分は考えます。
もちろん言い切りで出す情報もあるのですが、同時に「自分の経験上、答えを濁すのではなく、しっかりとお付き合い出来ないと伝えた方が良い関係を維持できた」など、経験からの情報を出すとか、「~といった意見もありますが、私としてはこれには賛成できません。というのも~」などと自分の考えを出していく。
これもまた自分の出し方であり、私自身も記事を書く時にこだわり抜いているポイントです。
自分を出すことばかりを意識すると、情報の正確性がおろそかになる場合もあり、バランスを考えることは大切です。
ただ、正確なだけの情報であれば、自分がガッツリと出ている記事の方が滞在時間は伸びやすいですね。
理想は常に、情報の正確性にも自己表現にもこだわること。こう考えて取り組んでいただこうと良い方法がないか、年がら年中考えています。
6年間のサポートを通しての手ごたえとしては、「やっぱり(私を含む)日本人は自分を表現することが苦手」だと感じることが多いです。
でも、そうした中で個性を磨きぬいてきた方というのは記事において相当な強みを持っていますね。
これは私の合言葉なのですが「ブログ運営者はナルシストくらいで良い」。こう考えて自分の価値を高めに持って記事の作成にあたる。これくらい極端にイメージするのが良いと思います。
自慢話をしましょうという話ではないですよ。あくまでも、自分を好きでいることが肝心であり、そうした好きな自分というのはあれこれと存在を伝えたくなるもの。そういった意味合いでのナルシストです^^